テレビやYouTubeでも”コインチェック”や”LINEBITMAX”など仮想通貨関連のCMが流れているため、仮想通貨が以前よりも身近な存在になってきています。
数多くある仮想通貨の中で最も取引量が多いのが「ビットコイン(BTC)」です。
2022年3月時点でのビットコインの価格は480万円台を突破し、これからもまだ価格が高騰する可能性を秘めています。
この記事では以下の要点に絞り、ビットコインの歴史を振り返っていきます。
・ビットコインはいつ誕生したのか?
・ビットコインブーム
・仮想通貨のハッキング事件
・ビットコインの将来性
ビットコインはいつ誕生したのか?
ビットコインが誕生したのはなんと2009年です。意外と早く誕生しているんですね。
2008年に「Satoshi Nakamoto」という人物が公開した論文を基にして、2009年の1月に誕生。
国で運営されている各国の通貨である円やドルと同様に、ビットコインという仮想通貨が作られました。
ビットコインの特徴は円やドルのように外貨両替せずに各国で使用できるところです。
仮想通貨のため、紙幣や硬貨は存在しないが、パソコンやスマートフォンをお財布(ウォレット)代わりにして、物の売買が実現可能です。
最初は1BTC=0円という評価がなされ、金銭的価値はありませんでしたが、2010年5月に初めてビットコインでの取引が行われました。
2011年7月には世界初となるビットコインの取引所「マウントゴックス」がサービスを開始し、米のタイムズ紙で”ビットコイン”の特集が組まれるなどして、ビットコインが価値が次第に明らかになりました。
ビットコインブーム
ビットコインの価格が大きく上昇したのは、2017年〜2018年初頭です。
2017年の初頭にビットコイン(BTC)の価格は10万円だったものの、2017年の12月には200万円を超えました。約20倍の利益です。
単純計算で1BTC購入したとしたら20倍の利益が生まれたわけですから、夢が膨らみますよね。
この価格の急上昇は「ビットコインブーム」とも呼ばれ、そのブームに乗って投資をして1億円以上の利益を得たことから「億り人」と呼ばれる人たちも誕生しました。
「億り人」と呼ばれたのもつかの間、ここから暗雲が立ち込めます。
仮想通貨のハッキング事件
仮想通貨取引所である「Zaif」はハッキングにより、ビットコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュを盗まれました。合計はなんと70億円。
コインチェックも不正アクセスにより、NEMが流出し、その被害額は約680億円となりました。
テレビでも連日ニュースが報道され、仮想通貨取引所のハッキングや仮想通貨広告の掲載禁止の発表などを受けて、仮想通貨の信頼は落ちていきます。
コインチェックの補償内容は翌日にも決定され、最終的にNEM保有者にはウォレット内に返金されました。
しかし、約2か月間取引自体が出来なかったことやNEM以外の仮想通貨が返金されなかったことからしこりが残る形となりました。
信用を落としかねないということで事態の沈静化を図るために補償を発表し、2段階認証などのセキュリティ対策の見直しを行いました。
ビットコインの将来性
ハッキング事件を受けたこともあり、ビットコインは140万円から一時期30万円に下落しました。
それから時が過ぎ、2020年から2021年にかけてじわじわと価格が伸び始めます。
2021年11月には過去最高額となる700万円を突破。
「ストック(供給)」と「フロー(需要)」によって、将来の価格変動を予想できるストックフローモデルに即して価格が推移すると、1000万円を超える可能性があります。
今後の価格予想をご紹介していきます。
ゴールドサックスマン
まず1つ目がアメリカの大手金融機関である「ゴールドサックスマン」。
今後5年間でビットコインが10万ドル(約1100万円)に達するとの見解を示しています。ビットコインがデジタル資産として世の中に広く普及すること、ビットコインは価値の保存手段として金の市場のシェアを奪っていくと予想。
現在が500万円に満たないほどのため、約2倍という予想であり、なかなか挑戦的な予想ですね。
JPモルガン・チェース
米銀最大手のJPモルガン・チェースは顧客にアンケートを実施。
2022年の年末には回答者の40%が6万ドル(約660万円)を超えると発表。
ただ、回答者の40%余りが6万ドルを上回ると予想している。
今回調査のリポートの執筆者であるニコラオス・パニギリツオグル氏は「ビットコインの公正価値というのは、投資家が金に対するボラティリティー(価格変動)の比率をどれぐらいに想定しているかに左右される」として、3万ドル~7万ドルという価格となると発表しました。
まとめ
今回はビットコインの歴史や将来性について、ご紹介してきました。
大きなハッキング事件があったにもかかわらず、700万円を超えるほどの価格にまで上昇するとは誰が想像したでしょうか。
ビットコインには魅力がありますが、それに伴うリスクもあります。
仮想通貨を購入する際は、余裕資金を使用して運用することをお勧めします。